代表世話人ご挨拶

工藤 進英教授

近年、早期癌の発見数増加に伴い、その最も有力な治療法である内視鏡的粘膜切除術および内視鏡的粘膜下層剥離術(EMR/ESD)の重要性が高まっています。拾い上げ診断から、深達度診断、適応、標準的手技、新しい手技、機械やスコープの開発、治療成績、手術を追加する症例の選択、再発例の検討まで、多岐にわたる詳細な検討が必要と考えます。
本研究会は当初、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)研究会」として発足いたしました。その後の医療技術の進歩と共に、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にも焦点を当て、研究会名を「内視鏡的粘膜切除術/内視鏡的粘膜下層剥離術(EMR/ESD)研究会」へと改称し、取り上げる演題の幅を拡げたことから、より一層活発な討論の場として発展してきました。そして現在、皆様のご協力のもと着実な活動実績を重ね、毎回約500名の医師が参集する学術集会として定着しております。
臨床医のみならず病理専門医にもコメントを頂いて熱心な討論がなされており、参加された各先生からは発表および討論内容について大変ご好評を頂いております。関係各位にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
今後も本研究会は、EMRおよびESDにおける課題について議論を重ね、日々の診療に応用できるような成果を得るべく、ますます精力的に活動を続けていく所存でございます。
消化器癌の内視鏡診断と治療に従事する方々にとって、有意義な研究会となるよう努めて参りますので、より多くの人々にご参加頂ければと思います。

内視鏡的粘膜切除術/内視鏡的粘膜下層剥離術研究会
代表世話人 工藤 進英